ご案内
Macとは、アップル社のマッキントッシュというパソコン機種のことで、デザイナーやイラストレーターや出版界で多く使われているパソコンのことである。Macというおしゃれなパソコンがはやったのはつい最近である。
いまのデザイナーは、コンピータを使うのが主流になっている。提出するカンプ(試作品)やラフスケッチは、全てパソコンで制作されている。
それらのカンプを見ると、実際の印刷された完成品と寸分の違いがない。僕の事務所へも年に数回、企業から会社案内やパンフレットのデザイン制作の依頼がくる。
クライアントは、初めから「マックで出力したカンプを提出してください」と言う。そんなとき、パソコンを持たない僕は困ってしまい、構成をディレクションし、パソコンを使っている友人に仕上げてもらう。
昨年依頼されたパンフレットも、カンプの制作から印刷に入れる版下までパソコンで作ってもらった。そんな経験から、これからのグラフィッデザインには必然を感じてこの数年、友人知人が会うたびに何人かがパソコンを購入している。
一ヵ月に一人は、パソコンに転向しているのではないだろうか。知人のカメラマンもパソコン愛好家が多い。
なかには、彼の仕事にどうして必要なんだろうと、疑問視する連中もいる。近所の画材店へ買い物に行くと、店の奥でおやじさんがパソコンに向かっている光景にも出会う。
そんな現実を見せられるたびに、世の中に取り残されてしまう気分にさせられる。それに、パソコンを使いこなせれば、森へ永住しても仕事に支障はないだろうぐらいの予測はできる。
古くからつきあっている編集者のIくんは、パソコンオタクを嫌悪視していた。「編集者が、キーボードに向かってしこしこ作業していてもどうしようもないでしょう。外を飛び回ってなんぽのものでしょう」
と言っていた彼は、一年後にはアップルを買っていた。今では、わが事務所にくるたびにパソコンの素晴らしさを一席ぶって帰る。
「だけど、パソコンを操作するには、C言語とか、ジャバ言語とかを知っていなければ駄目なんだろう?」
と、聞きかじりの知識で質問した。
「そんな必要はないですよ。コンピュータ言語は、自分でソフトを作るのに必要ですけど、操作をするだけなら、今は日本語で簡単に動いてくれますよ」
と、Iくんの解説は止まらない。
しかし、僕にはチンプンカンプン。
「Jさんも早く始めてください、いまパソコンを買うならソフトの多いウィンドウズがいいですよ。マックしかなかったDTP関係のソフトも全部揃いますからね」
と、アドバイスをしてくれるのであった。
しかし、僕はどうしてその系統の機器が良いのか、違いを聞いても分からない。
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